posted 2015/8/23

住宅街は、家をよけて右へ左へとカクカク移動し、草むらや森の中では、樹木をさけてうねうねと移動します。
その点、水田は平らにならされていて、目の前を遮るものが無く、右に向いても左に向いても真っ直ぐ進んでいけそうな気にさせてくれます。
もちろん、真っ直ぐ進めばズブズブと泥に足を取られて、何も楽しいことは無いのですが。
このまま真っ直ぐ歩いていきたいけれど、行けない場所。水田や湖の対岸など、向こう側が見えていて、それを遮るものは何もないのに、進めない。
スルスル―っと滑るように進んでいきたい欲求に、モヤモヤっとしますが、心の中だけですーっと歩みを進めていきます。
若い子供も、お年寄りも、剛腕な人も、しなやかな人も、賢い人も、権力者も、みんなここは進めない。心の中だけでなら、みんな進める。そんな素敵な場所。